自動車のエアバックの製品設計

その仕事は、化学と物理の結晶で、人の命を守ること。

衝突の瞬間、ごくわずかな火薬の爆発エネルギーを、瞬時に清浄なガスへと変換し、エアバッグを完璧に膨らませる。その"心臓部"となる「インフレーター」を設計します。

【Point１】
究極の"安全"を司る、技術者としての誇り。

インフレーターは、エアバッグシステムの中で最も複雑で、最も高度な技術が求められる部品です。あなたの設計が、コンマ数秒の作動タイミングや、ガスの発生量を決定し、乗員の命を左右します。この究極の責任感と、無事に世に出ていく製品を見届けた時の達成感は、何物にも代えがたいやりがいです。

【Point２】
CADオペレーターから、"安全を設計する"プロフェッショナルへ。

入社後、いきなり難しい仕事を任せることはありません。まずは先輩のサポートとして、CADでの図面作成からスタート。製品の知識と設計の基礎をじっくり学びます。将来的には、お客様であるカーメーカーと仕様を調整したり、製造工場と量産に向けた折衝を行ったりと、"安全"をゼロから設計できる、市場価値の高いエンジニアへと成長できる明確なキャリアパスがあります。

【Point３】
「働きやすさ」が、あなたの"完璧な仕事"を支える。

フレックスタイム制（コアタイム11:00～15:00）： 自分のペースで仕事を進め、プライベートの時間も大切にできます。
在宅ワーク（月10回まで）： 集中して作業したい日は在宅で。あなたの生産性を最大限に引き出す働き方を、会社がサポートします。
ノー残業デー（毎週金曜日）： しっかりリフレッシュすることで、ミスの許されない精密な仕事への集中力を維持できます。

【仕事内容】
大手自動車部品メーカーの安全部品設計チームの一員として、エアバッグの最重要部品である「インフレーター」の設計開発に携わっていただく仕事です。

＜そもそもインフレーターって？＞
エアバッグを膨らませるための「ガス発生装置」です。衝突を検知すると、内蔵された火薬が瞬時に燃焼し、そのエネルギーで大量のガスを発生させます。このガスの力で、バッグが0.01?0.02秒という驚異的な速さで膨らみます。まさに、エアバッグシステムの"心臓部"です。

＜まずは、ここからスタート！（～1年目目安）＞
まずは、先輩設計者のパートナーとして、以下のサポート業務からお任せします。

3Dモデル作成：
設計者の指示に基づき、専門の3D-CADソフト「CATIA」を使って、インフレーターの複雑な内部構造や部品を、PC画面の中に立体的に作り上げていきます。

部品図面作成：
完成した3Dモデルから、製造現場のスタッフが作れるように、寸法や材質、公差などを細かく指定した2Dの図面を作成します。

帳票類作成：
作成した図面を正式なものとして登録（出図）するための、各種書類の作成・管理を行います。

＜慣れてきたら、こんな挑戦も！（2年目～）＞
製品知識とスキルが身についてきたら、徐々に担当部品を持ち、設計者としてプロジェクトの中核を担っていただきます。

カーメーカーとの仕様調整・折衝：
「この新型車の、この狭いスペースに搭載できる、世界最小クラスのインフレーターを設計してほしい」といった、お客様の高度な要求に対し、技術的な提案を行い、仕様を決定していきます。

製造工場との調整（成形性について）：
「この部品の溶接方法は、量産ラインで安定した強度を保てるか？」など、製造現場のプロと協力し、品質とコストを両立させる"本当に良い設計"を追求します。